概 要
次世代の産業基盤を築く新しいナノ技術の開発をめざして

我々の研究室では材料化学領域の研究をしています。従来この分野では、例えば粉であれば粉そのものをつくることを研究していました。そしてその粉を用いて、固めてセラミックスなどの形をつくるという方法がとられていました。しかし、最近の材料化学の傾向は、最初から形をもった材料を合成していく方法が主流になっています。私たちの研究も、そのような新しい方法をとっています。また、材料科学分野の析究は、ほとんどが気相法や真空法という方法で行われています。しかし、私たちはあえて水溶液法という方法で研究を続けてきました。それは水溶液法であれば、室温で合成を起こすことが可能で、ほかの方法のように大量のエネルギーを必要とせず、
地球の環境面で優れているからです。研究成果としては、きまざまな酸化物の薄膜合成を実現してきました。
いま日本では次世代の産業基盤をつくるための技術が求められています。それには新しい材料が求められますから、材料化学に寄せられる期待は大きいといえます。さらに私たちが対象とするナノテク分野は、次世代技術として特に大きな期待が寄せられています。ですから次世代材料とナノ分野が重なる私たちの研究は、これからの社会にとって意義の大きい分野であるといえます。
当研究室は研究の性格上、実験が中心となっています。物質の調製や物性測定に必要な装置の作製、改良に積極的に取り組み、それを通じてクリエイティブな発想を養っていきます。
■研究紹介ポスター 等
地域発先端テクノフェア2005「LPI法によるナノ形状セラミックスの高感度ガスセンサへの適用」(2005.11.30 於:東京国際展示場)
工学フォーラム(2004.12.8 於:神戸市産業振興センター)
2003年10月大学院改組に伴うパンフレット改訂原稿
工学フォーラム(2002.12.3 於:神戸市産業振興センター)
2001年度版研究室紹介ポスター(PDF)
■新聞報道等
(各記事をご希望の方はフォームにe-mailアドレスをご記入ください。記事のPDFファイルをメールにて送付、またはhtmlファイルへのリンクをお知らせいたします。)
2005.11.20 神戸学生新聞「連携創造本部を開設」
2005.10.7 Kieler Nachrichten(ドイツ キール市 地方紙) "Schleswig-Holstein-Tag in Japan"
2005.5.1 自然総研 TOYRO BUSINESS・大学と夢を語ろう 第2回 神戸大学出来成人研究室「知られざる固体と液体の関係〜固液共存系の物性・構造の解明とそのエネルギー変換への応用展開〜」
2004.9.8 日刊工業新聞「傾斜機能持つ酸化物薄膜・液相析出法で合成」
2004.6.7 ACS HeartCut "Make ordered nanostructures by liquid-phase infiltration"
2004.4.21 日刊工業新聞「神戸大など、半導体式ガスセンサー開発−10ppbの微少ガス検知」
2004.1.10 神戸新聞「目覚めよ地力 第1部再生への資源4 技術を往かす 成功握るカギは「人」」
2003.10.30 平成15年度兵庫県文化賞等四賞の受賞者について(兵庫県プレスリリース)
2003.10.1 神戸新聞「留学生にも就業体験 神戸大が独自プログラム」
2003.6.12 日刊工業新聞「ナノオーダーでガス検知・セラセンサー共同開発へ」
2003.3.13 日刊工業新聞「芽はぐくむ研究室 RAD、LPD法確立」
2003.2.7 日刊工業新聞「各種金属酸化物を液相充填でナノ析出」
本研究内容は、203rd ECS Meeting にて発表。
予稿原稿は論文リスト d149。
2002.11.14 神戸新聞「産学融合独立法人へ神大工学部の挑戦 3.成果主義」
2002.10.24 日刊工業新聞「新産業革命・先端研究室の挑戦 56」
2002.5.13 三洋電機との産学連携共同研究を開始。(三洋電機(株)プレスリリース)
■主な保有設備